南極(チリ)
世界各大陸の地図切手の最後ということで,今日からは南極大陸に変わります。その最初として紹介する上の切手は,チリから1971年の南極条約10周年を記念して翌1972年に発行された切手に,料額変更の加刷をして10年後の1982年に発行されたものです。
図案の地図には南極点を中心に緯線が同心円で描かれています。これでわかるように南極点は南極大陸の中心からややずれて位置しています。
ちなみに,示されている緯線の間隔は15度間隔で,南緯75度と60度の線が描かれています。その間に示されるもう1本の線は南緯66度33分の線で,これより高緯度側が南極圏となることを示す線です。よく見ると,南極大陸の一部でも南極圏に入っていない部分があることがわかります。