ヨーロッパ(ガンビア)

 今日のヨーロッパ地図切手は,1956年にはじまったヨーロッパ切手発行50年を記念したものです。このヨーロッパ切手50年の記念切手は,当然ヨーロッパ切手発行国の本場ヨーロッパ各国から発行されていますが,ヨーロッパ以外の国からも多く発行されており,上の切手はそのうち,西アフリカの小国ガンビアから発行されたものです。  切手図案には,共通図案で発行された第1回ヨーロッパ切手のフランス発行分の切手とともにヨーロッパの地図が描かれています。地図は先日紹介したフランスの切手と同様各国の国旗色のデザインになっているのですが,よく見ると国旗色で描いている国とそうでない国に2分されます。  この区別の基準は何かということになるのですが,一見EUの加盟国だけが国旗色かと思ってしまうのですが,そうではありません。非加盟のノルウェーやスイスも国旗色ですし,2005年に加盟した国のうちポーランド,ハンガリー,チェコだけが国旗色です。逆に2006年当時加盟していなかったルーマニアも国旗色です。そして何と言ってもガンビアの旧宗主国にもかかわらずイギリスが国旗色でないのが目を引きます。

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ヨーロッパ(サンマリノ)

 今日はヨーロッパ地図がデザインマップとして描かれた地図切手ですが,2002年にサンマリノからマーストリヒト条約(ヨーロッパ連合条約)10年を記念して発行されたものです。  大きな木の幹にユーロのマーク,そして樹冠に当たる部分に緑色でヨーロッパの地図が描かれており,非常にうまくマッチしています。  このヨーロッパの地図をよく見ると,切手発行の2002年におけるEU加盟国15ヶ国の部分だけが緑が濃く描かれているように見えます。もし意図的であれば,なかなか凝ったデザインということになります。  厳密ではないのですが,当時の非加盟国である旧社会主義国の東ヨーロッパ,ノルウェーの部分の緑色が薄いのがわかります。そしてスイスの部分が微妙なのですが,少し薄くなっているように見えます。

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ヨーロッパ(アルバニア)

 今日も先日のトルコの切手と同様,ヨーロッパ全域にトルコを加えて描いた地図が図案の切手ですが,1992年にアルバニアから発行されたものです。  このアルバニアはヨーロッパではめずらしくイスラム教徒が70%を占める国ですが,それは長らくオスマン・トルコの支配を受けたことが影響しており,当時地主階級を中心に主として中部地方でイスラム教への改宗が進んだ結果です。  ということで,トルコとは少なからず関係の深い国ですが,図案の地図をよく見ると,非常にわかりにくいのですが,ヨーロッパの地図の中でアルバニアの位置を示すように白抜きで同国が描かれています。

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