完了

オセアニア諸国の地図切手は一国について2枚ずつ紹介してきましたが,昨日のパラオは手持ちのいい切手がなく1枚だけの紹介ということで終わります。  その結果昨日で,ラテンアメリカからはじまった地図切手による世界各国めぐりが完了しました。ラテンアメリカの後アングロアメリカ,アフリカ,アジア,ヨーロッパ,そして最後のオセアニアと世界をめぐってきたわけですが,190を越える国を日々連続して取りあげたことになります。  日記など続いたことのない私ですが,なぜかこれだけはよく続いたものだと自分でも驚いています。やはり地図好き,切手好き,地図切手ファンという自分の性にあったものは長く続くということでしょうか。  でも,やり遂げた後の虚脱感もあり,この続きはどのように展開するかまだ考えていないのが正直な所です。ということで,しばらく更新を中断して,4月から再スタートを切りたいと思います。では10日間のリフレッシュタイムに入ります。

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パラオ

 オセアニア諸国の地図切手の紹介を続けてきましたが,今日はその最後の国ということで,前の2ヶ国と同様アメリカ合衆国との自由連合協定により独立したパラオです。  上の切手は1995年に独立1周年を記念して発行されたもので,国旗とともに同国の地図が図案になっています。独立が1994年と同じ自由連合協定国のマーシャル諸島やミクロネシア連邦より遅れたのは,格の貯蔵や持ち込みを禁止した非核憲法を有していたためで,アメリカが協定を認めなかったことによります。結局,憲法改正案の住民投票を実施した上でその改正が可決され,自由連合協定が結ばれたわけです。  図案の地図をよく見ると,島の名が記されていますが,首都は最大の島バベルツアプ島ではなく,その南の小さい島コロール島にあります。このコロールには第1次大戦後,ドイツ領の後を受けた日本の委任統治領時代,南洋諸島と呼ばれた同地域の南洋庁が置かれていた所です。

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ミクロネシア連邦(2)

 昨日に続いてミクロネシア連邦です。同国は600を越える島々からなると昨日書きましたが,主要島は4つの諸島からなり,その4つがそのまま州を構成する4州の連邦国家になっています。  上の切手はアメリカ統治時代の1984年に発行された同国の1番切手で,その4つの州それぞれの地図を描いた4種の切手が田型連刷になっています。図案の左上がヤップ,右上がチューク,左下がポンペイ,右下がコスラエの各諸島で,それぞれ形態の異なるサンゴ礁が発達しているのがよくわかります。  ヤップとコスラエは島にくっついて発達する裾礁,ポンペイは島との間にラグーン(礁湖)のある堡礁,チュークは周囲全体を環礁が取り囲んでいます。

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