カザフスタン

 中央アジアの国,今日はカザフスタンです。同国はキルギス人,ウズベク人同様トルコ系民族のカザフ人主体(57%)の国ですが,ロシアに近いこともあって,ソ連時代に進出したロシア人も多く中央アジアの中では最も高い27%の比率になっています。首都もテンシャン山脈北麓のアルマトイからロシアに近いアスタナに移転しています。  面積的にも中央アジアでは他の四つの国よりも圧倒的に広い国になっていますが,中部から西部にかけては広大なカザフ草原(ステップ)が続き,古来遊牧民の生活の場となってきました。現在では北部の一部がウクライナ,ロシアから続く肥沃な黒色土地帯ということで小麦地帯になっています。  上の切手は1999年に発行された鉄道切手の一種で,ディーゼル機関車とともに鉄道路線の示された同国の地図が描かれています。この路線はロシアと中央アジア主要部を結ぶ中央アジア鉄道で,同国の西部を貫いています。しかし何と言っても,この切手は耳紙の部分にレールと機関車のシルエットが描かれているのがユニークです。

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ウズベキスタン

 中央アジアの国,今日はウズベキスタンです。昨日のキルギス同様トルコ系民族のウズベク人主体の国で,東部には古代から栄えたオアシス都市タシケント(首都)やサマルカンドがありますが,中部からから西部にかけてはキジルクーム砂漠が広がっています。  上の切手は1995年にUPU(万国郵便連合)を記念して発行された小型シートの切手部分ですが,印面中央左側に同国の地図が描かれています。小さくてちょっとわかりにくいのですが,東部に細長く突きだした領域があります。ここが,昨日のキルギスの記事で紹介したフェルガナ盆地の中央部にあたる所です。灌漑農業で綿花の栽培がさかんな地域になっています。

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キルギス

 旧ソ連の中央アジアの国,今日はキルギスですが,上の切手は1993年に発行された独立2周年の記念切手です。大きくキルギスの国土を描いた地図が図案で,首都のビシュケクとイスイククル(イスイ湖)が示されています。  赤色に中央の黄色いマークは国旗と同じデザインです。このマークは太陽とユルトと呼ばれる遊牧民の伝統的テント住居の天井部分を表しています。すなわちキルギス人は本来トルコ系の遊牧民族ということになります。  図案の地図を見ると,昨日のタジキスタン同様,国土の形態が複雑で国境線が変化に富んでいますが,特に南西部は歯を尖らした動物が口を開いている様な部分があるのですが,この地域はフェルガナ盆地の主要部にあたり,中央アジアでも肥沃な農業地帯になっています。しかしキルギスの領土は盆地南部の山麓地帯しか含まれません。

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